キッチンカー（移動販売）の出店料・場所代はいくらくらい？費用相場と成功する場所を探す方法

キッチンカーとは、移動販売車の一種で、食品の調理設備を備えた車両のことです。フードトラックとも呼ばれています。

キッチンカーは、店舗を保有していない人でも飲食業の開業が可能です。

そのため、固定店舗型の飲食店の開業と比較して、物件探しの手間や時間がかからず、独立開業に必要な初期費用が少ないというメリットがあります。

しかし、キッチンカーでの移動販売を行うには、出店場所に応じた場所代の支払いが必要です。

キッチンカーの出店場所の選択を誤ると、場所代の支払いで利益よりも経費が上回り、赤字化してしまうので注意してください。

この記事では、キッチンカーでの開業を考えている方に向けて、キッチンカーの営業で失敗しないコツや、出店料の相場や出店場所の探し方を解説していきます。

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キッチンカーの出店で失敗しないコツ

キッチンカーは、店舗型の飲食店と違って、固定費となる家賃が発生しません。

しかし、キッチンカーを出店するには、当日の販売利益の有無にかかわらず、出店料として場所代の支払いが必要です。

キッチンカーの場所代は、出店場所や出店時間によって変動します。
キッチンカーで高い売上と利益を生み出すには、場所代の相場を知った上で販売計画を立てましょう。

ただし、キッチンカーは、固定の店舗と比較して天候の影響を受けやすいので注意が必要です。

高額な場所代（出店料）を支払い、売上が見込める場所に出店できたとしても、悪天候で集客できずに売上や利益がゼロという失敗に陥りやすいからです。

また、様々な場所に移動して自由度の高い営業ができるというメリットがある半面、キッチンカーは常連客を確保しにくい傾向があります。

キッチンカーは、毎月固定で確保できる売上の見込みが出しづらい、というデメリットがあるのです。

そのうえ、キッチンカーで営業を行うには、出店場を探す以外にも、商品開発や営業準備、販促など、固定の店舗と同様に必須となる業務が山積みです。

キッチンカーで独立開業を目指す方は、ノウハウを持った専門スタッフから経営や運営のサポートを受けられるフランチャイズでの開業を検討してください。

キッチンカーの出店料（場所代）とは

キッチンカーの場所代とは、出店する場所の管理者やイベントの主催者に支払う出店料のことです。

出店料の決まり方は、主に「定額制」・「歩合制」・「定額＋歩合制」の3種類があります。

【キッチンカーの場所代の相場と概要】

上記以外だと、まれに、出店料が無料であったり、出店を依頼されて謝礼金が出るケースもあります。

キッチンカーの場所代として支払う出店料には、法律として決まったルールはありません。

定額制でも歩合制でも、キッチンカーの場所代は土地の所有者やイベントの主催者が決めた金額となります。

なお、フランチャイズに加盟しているキッチンカーの場合、本部から割安の場所代で出店場所を紹介してもらえることがあります。

出店場所別のキッチンカーの出店料（場所代）の相場

キッチンカーの場所代は、出店する場所によっても相場が変わります。

以下の表は、キッチンカーの出店場所別の場所代の相場を一覧にしたものです。

【出店場所別のキッチンカーの場所代の相場】

ライブやフェス、マルシェやフリマなどのイベント会場の場合、イベントの開催場所や規模によって、キッチンカーの場所代として支払う出店料が変わります。

都心部で行われるイベントや、客数が多く見込まれるライブやフェス系の大型イベントだと、高い売り上げが見込める分、イベントの主催者に支払う場所代が高くなります。

スーパー・ショッピングモール・道の駅といった買い物客が集まる場所や、ゲームセンターなどの商業施設の場合、キッチンカーの場所代は平日と休日で違います。

一般的に、商業施設でキッチンカーを出店する場合、客数の少ない平日は場所代が安く、客数が増える休日は場所代が高いです。

その反面、オフィス街や住宅街は、平日の昼間の方がキッチンカーの場所代が高く設定されます。
近年の飲食業界の傾向として、イートインよりデリバリーやテイクアウトの需要が伸びていることと、立地的に平日ランチタイムの需要が高いからです。

大学や専門学校、市役所や公園といった公共施設の場合、実際に出店する場所にもよりますが、商業施設よりも比較的場所代が安くなることがあります。

ただし、キッチンカーが過去に出店したことがない施設や、キッチンカーで開業したばかりだと、営業申請が通らないこともあるので注意してください。

キッチンカーの利益を上げるコツとして、見込み客数と場所代のバランスが重要です。

安定した売上と利益を得るには、土日はイベント会場や商業施設に出店し、平日はオフィス街や住宅街にキッチンカーの出店をすると良いでしょう。

キッチンカーの出店料（場所代）の経理上における処理方法

キッチンカーの出店にかかる費用を経理処理する際は、主に以下の4つの勘定科目を使用します。

キッチンカーの場所代（出店料）は、支払手数料の項目で計上します。経理処理の際、異なる勘定科目を使わないように注意してください。

なお、出店場所によっては、キッチンカーの場所代の一部を敷金のように返還される場合もあります。

この場合、勘定科目は「保証金」となります。

経理上、保証金で一度処理し、返金された後に逆仕分けで取り消す処理をしましょう。

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キッチンカーを出店する場所の許可の取り方

キッチンカーを出店するには、出店を希望する土地の管理者やイベントの主催者に出店の交渉をしなければなりません。

出店場所により管轄が異なるので、まずは土地や建物の管理者に連絡し、キッチンカーの出店を相談できる部署を尋ねると良いでしょう。

なお、公園など公共施設の場合、自治体の管轄部署に問い合わせが必要です。

出店場所の許可を取る際のポイント

キッチンカーの出店場所の交渉は、未経験の方には難しく、新規で出店場所を開拓していくのは至難の業です。

キッチンカーで安定した売上と利益を生み出すには、以下の3つのポイントを参考してください。

フランチャイズ本部に出店場所を紹介してもらう

全国展開しているブランドや、地域密着型で有名なブランドの場合、フランチャイズの本部が加盟者に対してキッチンカーの出店場所の紹介・斡旋を行っています。

また、仮に自力で出店交渉をする場合でも、ブランド名が担保となって、出店場所の許可が下りやすいです。

そのため、フランチャイズに加盟してキッチンカーを開業する人は、自力で出店場所を探し、出店の交渉をするよりも時間と労力の削減が可能です。

キッチンカーが出店している場所を当たる

初めてキッチンカーの出店交渉をする場合、すでに他のキッチンカーが出店している場所から営業しましょう。

キッチンカーの出店実績がない場所では、営業許可が下りるまでに時間がかかったり、そもそも許可が下りないおそれがあります。

小規模な事業所に営業する

キッチンカーの出店実績を増やすコツとして、小規模な事業所に営業することが挙げられます。

大型商業施設や大型イベントでは、キッチンカーの新規営業を受け入れていないことがあるからです。

ただし、小規模な営業所の場合、場所代を支払って出店しても、必ずしも利益を生み出せるとは限りません。

キッチンカーの売上を伸ばし高い利益を得るには、人の集まる場所を見極めて、地道に営業を重ねていく努力が必要です。

キッチンカーの出店場所を探す方法3選

キッチンカーで出店できる場所や、出店場所を募集している場所を探すには、以下の3つの方法があります。

フランチャイズの本部に相談する

キッチンカーの開業が初めての方は、フランチャイズに加盟して、本部に出店場所の相談をしましょう。

フランチャイズの本部では、加盟者に対して出店場所の紹介や斡旋をしてくれるだけでなく、過去の実績やデータにもとづいた売上や客数の確保に関する相談も受け付けています。

通常、キッチンカーの出店場所を探すには、希望する出店場所の管理者に連絡して交渉しなければなりません。

しかしながら、開業したばかりで出店実績がない場合、担当者と交渉する前に断られてしまうおそれもあります。

ほかにも、見込み売上と場所代の折り合いがつかないことや、出店を希望するキッチンカーが多くて出店できないということもあるでしょう。

キッチンカーの出店場所探しは、営業活動に時間と労力をかけても、思うような効果が得られないことも少なくありません。

そのため、キッチンカーの開業が初めての方は、フランチャイズ本部のサポートを受けると良いでしょう。

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イベントサイトを確認する

キッチンカーで安定した売上や利益を稼ぐには、出店者を募集している場所を常に把握しておく必要があります。

キッチンカーの出店者募集は、各イベントの公式サイトに掲載されていることが多いです。

ライブやフェス、フリーマーケットやマルシェなど、キッチンカーで取り扱っている商品と客層がマッチするイベントで出店募集がないか探してみましょう。

客層が合っているイベントや集客が期待できる大規模なイベントであれば、場所代として出店料を支払っても利益が見込めます。

なお、どのイベントにも共通しますが、キッチンカー出店の募集枠には限りがあります。

大型連休に開催されるものや、集客が見込める大規模なイベントは、出店希望者が増えて早期に受付終了となってしまうので、早めに申し込んでください。

マッチングのプラットフォームを利用

キッチンカーの出店場所を探している人と出店者を探している人をつなぐプラットフォームがあります。移動販売・キッチンカー専門の情報サイトなので、個別に営業していくよりも出店交渉もスムーズにいくでしょう。

自分が出店したい場所や希望条件に合致する募集が必ず掲載されるとは限りませんが、キッチンカーの出店場所を効率的に探したい人におすすめです。各サイトによって、手数料や条件などが異なるので、自分の希望する条件にあったサイトを選びましょう。

Mobicook（モビクック）

https://www.mobicook.univelhd.co.jp/

出店したいキッチンカーなどのモビリティ事業者様と、モビリティ事業者様に出店してほしい人をマッチングするサービスです。​音楽フェスイベントや商店街イベント、運動会イベントなど休日に開催されるイベントが多く紹介されています。

SHOP STOP

https://www.mellow.jp/shopstop/kitchencar-navi

SHOP STOPは日本最大級のキッチンカー出店場所プラットフォームを運営する株式会社Mellowが提供する出店場所提供サービスです。主にオフィス街を中心に、マンション、大学、病院、物流倉庫、建設現場など多岐にわたる営業場所が紹介されています。

まとめ

キッチンカーは、店舗を保有していない人でも開業が可能であり、独立に必要な初期費用を安く抑えられます。

しかし、キッチンカーで営業するには、出店場所を探し、土地の管理者に場所代として出店料を支払う必要があります。

キッチンカーの場所代は、出店場所や出店日時によって異なり、集客が見込める場所や日時だと金額が高くなります。

きちんと販売計画を立てないと、キッチンカーの売上が増えても利益率が下がってしまいます。

場所代を支払い、人件費を差し引いたら利益がほとんどゼロという事態に陥ることもあるでしょう。

そのうえ、キッチンカーのオーナーは、出店場所の交渉だけでなく、食材の調達や商品開発、販売計画の作成や備品発注に宣伝など、固定店舗の飲食店と同様に必要な仕事が多いです。

そのため、初めて飲食業界に参入する人や、キッチンカーの開業が初めての人には、フランチャイズへの加盟がおすすめです。

キッチンカーのノウハウを持ったフランチャイズ本部から開業・経営に関するサポートを受けながら、独立開業を成功させましょう。

キッチンカー(移動販売)を開業するには？流れと失敗例を解説

「キッチンカーを開業したい！」と考えている方がまず把握しておくべきなのが、キッチンカーを開業する際の流れです。具体的な流れを把握せずに、見切り発車でスタートさせてしまってはビジネスが成功することはありません。この記事では、これからキッチンカーを開業したいと考えている方向けに、キッチンカーの開業の流れを6つのステップに分けて解説していきます。

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