「FOODCROSS(フードクロス)」は、国内最大級のフード業界のプラットフォーマーであるインフォマート主催の展示会イベント。
「人に寄り添う、テクノロジーでつながる、未来を創造する」をテーマに、コロナ禍で落ち込む飲食業界を盛り上げようと企画。
2020年にオンラインで開催されたことを皮切りに、2021年にオフライン開催を実施、それに続く2回目が今年も開催された。
その開催のきっかけや想い、実際のイベント内容、今後の展望までを主催のインフォマートにインタビュー。
今回は、インフォマートが運営するメディア「フーズチャネル」、飲食FCビジネスのマッチングプラットフォーム「フーズルート」、そして「フードスタジアム」の特別コラボ企画として、それぞれに3部にわたってお伝えする。
写真:©松原敬子
今回話を伺ったFOODCROSSプロジェクトリーダー石塚賢吾氏
写真:©松原敬子
プロジェクトメンバーの鳥山佳峰氏
― コロナ禍で苦しい時こそ飲食業界に恩返しをしたい、そんな思いで始まった「FOODCROSS」は「つなぐ」がコンセプト。その「つなぐ」を体現するために具体的にどういった取り組みを行ったのでしょうか?
インフォマート鳥山佳峰氏(以下、鳥山氏):第二回の2022年は9月22日に実施。会場は第一回と同様の「寺田倉庫 WHAT CAFE」で、多くの人が集まるリアルイベントにこぎつけました。
いよいよ、本格的に「つなぐ」を体現できる機会がきました。
私たちインフォマートの強みとは、飲食店だけでなく卸やメーカー、テックベンダーともつながっていること。これを全面的に生かし、新たなつながりを作る展示会を目指しました。
まず、他の展示会と違う点としては、各出展に「アテンド担当」が付きます。
出展社の属性を加味して、最適な入場者をご紹介する。能動的に「つなぎにいく」のが「FOODCROSS」流です。
出展ブースは、その出展社が提供するサービスの関連性を考えて配置しています。
連携できるテックサービスは隣同士に置くことで、サービスが連携できる点をアピールできる。実際に導入した際、連携しながら使えるイメージが膨らむよう工夫しました。
ほか、様々な講師を呼んだセミナーや、外食雑談番組「FOOD UPDATE」とコラボし、計19人のゲストを次々につないでいく4時間半にわたるライブ配信も実施しました。
セミナーに登壇した初対面の講師同士が、セミナーを通じて意気投合しているシーンもあり、嬉しかったですね。
特に好評だったのが、会場中央に設置した「クロスカフェ」。実際の商品を食べられるとあって、常に人が集まっていました。
写真:©松原敬子
「クロスカフェ」では、テイクユーの鶏白湯ラーメンを提供。濃厚なラーメンの味はもちろん、職人や場所いらずで本格ラーメンを提供できるオペレーションに対しても反応がよかったそう
写真:©松原敬子
コネクテッドロボティクスが提供する自動ソフトクリームマシンによるソフトクリームも大人気。甘いものは参加者が笑顔になるきっかけに……
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話題の配膳ロボ「Servi(サービィ)」も稼働。その挙動には注目が集まった
写真:©松原敬子
飲食業界のビッグネームを招いたセミナーも多数開催。ここでしか聞けない話も多数飛び出した…!?
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外食雑談番組「FOOD UPDATE」は全19名のゲストが30分ごとに登場。15分ごとに前後のゲストの登場時間が重なるので、ゲスト同士のコラボにも注目が集まった
後編では今後の「FOODCROSS」について。同イベントが思い描く飲食業界の未来とは?