ものまね界の重鎮・コロッケ氏プロデュースのテイクアウトコロッケ専門店「コロッケのころっ家」。
2021年2月に1店舗目を開業し、現在直営、フランチャイズ合わせて17店舗(2022年6月末時点)を展開しています。コロッケ氏自らが取締役として経営に参画し、商品開発、PRなどに携わるほど、思い入れの強いブランド。
今回は、コロッケエンターテイメントフーズ(東京都港区、代表取締役社長:齊藤大氏)の事業開発部部長・大西茂之さんに、ブランドの魅力を伺いました!
自身の知名度をブランドの強みに、コロナ禍で打撃を受けた飲食店の力になるべく出店を決意
編集者
今回、コロッケさんが全面的にプロデュースを行ったブランドということですが、そこに至るまでの経緯を教えていただけますか?
大西
さん実はコロッケさん自身、今までも「コロッケ屋さんをやらないか」というお話が数多く寄せられていたものの、「畑が違う」とお断りしていたそうなんです。 しかし、2020年以降、地方巡業などでコロナ禍による飲食店の打撃を目の当たりにして「飲食店の人たちに元気を出してほしい」「自分にできることはないか」と考え、自分自身が経営に参画し、PRや商品開発にも携わる「ころっ家」の出店を決意しました。 お店のスタイルやフランチャイズモデルなどもしっかり詰めて、2021年2月に直営1号店の「新小岩店」を開業しました。
編集者
コロッケというアイテムを選んだのは、やはり芸名がフックに?
大西
さんもちろんそれが一番です(笑)。 ただ、コロナ禍によってテイクアウトやデリバリーの需要が急速に高まったこと。これにより、固定店舗によるテイクアウト専門店やキッチンカー、ライセンス事業など、様々なスタイルの店が急増。一気に中食のマーケットと選択肢が広がったように思います。 そういった中食事業において、惣菜としても、間食としても需要のあるコロッケはアイテムとしての訴求力がある。 そこに、コロッケさんのタレントとしての知名度が加わることでブランド力自体が強まると考えました。
本人登場イベントによる初速売上の確保と、バリエーション豊かなメニューでファン化を図る
編集者
具体的に「ころっ家」はどのような事業モデルなのでしょうか?
大西
さん「路面店」、「キッチンカー」、「ブランドシェア」の3つのモデルがあります。 「路面店」は最もスタンダードな出店方法で、10坪程度のテイクアウト専門店での出店で、店舗づくりや研修から弊社で関わっていきます。 「キッチンカー」は「路面店」よりも初期費用を抑えられることがメリットで、車の製作、出店場所の確保まで手掛けます。 また、「ブランドシェア」は既存店を持っている方向けで、店舗にテイクアウト口を設けることさえできればどのような業種の方でも加盟していただけるモデルです。
編集者
加盟することでの強みは、どのようなところにありますか?
大西
さんコロッケさんのタレントとしての知名度を生かした初速売上の確保と、バリエーションの豊かさによる日常使い、ファン化のしやすさが強みと言えるでしょう。 まず、直営・フランチャイズともに必ずコロッケさんが店舗へ来て(ブランドシェアを除く)、集客のためのイベントを開催します。 ものまねショーといったエンターテイメントの披露はもちろん、店舗を始めた経緯や想いなど、真面目なお話もするんですよ。これがとても反響が大きくて、開業後の売上の初速が爆発的に高くなるんです。 また、コロッケさんのものまねレパートリーにちなんだアイテムも提供します。 4月に売り出したのは「みそらひばりの愛したコロッケ」で、これは実際に美空ひばりさんの事務所とコラボして発表会を開いています。 タレントとしてのコロッケさんを好きな人にはたまらない商品だと思います。
編集者
まさに飛び道具ですね(笑)。
大西
さんそうなんです(笑)。もちろん、オリジナルコロッケのバリエーションの豊富さもブランドの強みです。 そもそもコロッケって、既存のバリエーションがとても少ない商品なんです。 ジャガイモとひき肉を丸めたオーソドックスなスタイルか、クリームコロッケスタイル。パッと思いつくのってこのくらいではないでしょうか。 しかし、私たちはコロッケさんも加えて商品開発に力を入れて、常時13~14種類のメニューが店舗に並ぶようにしています。 牛タンや牛すじといった“ありそうでなかった”アイテムや、季節ものなど。バレンタインのときにはチョコレートコロッケを出したのですが、「意外といける」と、なかなか好評でした。普段使いでも飽きない工夫ですね。 また、商品は冷凍で納品し、そのままフライヤーで揚げるだけ。オペレーションが楽で、ロスもほぼ出すことがない。飲食店未経験の方でも参入しやすいモデルであると思います。
「地方を元気に」の想いを込めて、全国展開を進行中!
編集者
コロッケさんが関わっているだけあって、エンタメ要素強めで楽しいブランドですね! 今後の展望は考えておられますか?
大西
さんもともと、コロッケさんの「地方を元気にしたい」という想いから始まった事業なので、目下、全国店舗展開を進めている最中です。 現状では都道府県ごとに出店数を決め、3年以内に303店舗の展開を目指しています。 すでに、 ・長野県 ・静岡県 ・富山県 ・和歌山県 ・広島県 ・熊本県 ・沖縄県 は埋まっている状態ですね。 また、今後は商業施設への出店も力を入れていく予定です。 一般的にこうした商業施設への出店はハードルが高いものですが、私たちはすでに話題性の強さで施設側にアプローチをしていける。これは、キッチンカーも同じで、出店者自身が苦労する「場所」の問題も本部側でフォローできればと考えています。 そのほか、継続的な来店を促すためのSNS戦略も本部主導で進めていく考えですね。 既存店を持っている方にも、これから飲食業を始める方にも、どちらにも合うブランドだと思います。ぜひ、ご検討ください!
★コロッケのころっ家 ブランドシェアモデルの独立・開業情報★