アメリカ・ポートランドで誕生し、人気を博しているホットサンド専門カフェ「BUNK SANDWICHES」。
日本では、ダイニングインターナショナル(東京都千代田区)が2020年に同ブランドの運営会社Bunk Foods Internationalと国内展開のマスターライセンス契約を締結し、2021年に日本1号店「BUNK SANDWICHES柏の葉キャンパス店」を開業しました。
翌2022年には「BUNK SANDWICHES三田聖坂店」、「BUNK SANDWICHESアクアシティお台場店」を立て続けに開業し、話題を呼んでいます。
今回は、ダイニングインターナショナル代表の土肥賢一さんにインタビューさせていただき、同ブランドを開業した経緯や魅力、今後の展望などを伺いました!
大手ハンバーガーチェーンでの勤務&FCオーナーの経験で養われた直感を刺激した、アメリカ生まれのホットサンド
編集者
ではまず、「BUNK SANDWICHES」を導入するまでの経緯をお伺いできますか?
土肥
さんもともと私は大学生の頃に大手ハンバーガーチェーンでアルバイトをしていて、卒業と同時に正社員となり18年ほど勤務しました。 その後、2005年にハンバーガーチェーン「FRESHNESS BURGER」のFCオーナーとして独立し、様々な業態の飲食店のFCを展開してきました。 私たちは出店場所の地域で暮らしている方々の生活に根差していくため、お祭りや会合、掃除などの地域活動に積極的に参加しながら展開を広げてきました。 そうして2019年、千葉県・柏の葉キャンバス駅周辺の都市開発を行っているデベロッパーから相談を受けたのです。 内容としては、「アメリカの人気都市をモデルにした街づくりをしたい。そのため、飲食店も現地のブランドを誘致したい」というもの。 その人気都市というのがポートランドで、数あるブランドの選択肢のひとつに【BUNK SANDWICHES】があったんです。
編集者
ほかにはどのようなブランドが?
土肥
さんハンバーガーやピザ、スムージー、カフェなど様々なブランドがありました。 とはいえ、私はこの時点で「BUNK SANDWICHES」にほぼ心を決めていたんです。 というのも、「私たちは長年ハンバーガーチェーンのFCを運営してきたノウハウを持っている。ホットサンドというアイテムは、今まで培ってきた知見を活かすことができるはずだ」という考えがあったからです。 ただ、実際に現物を見てみなければ最終的な判断は難しいもの。 「ならば現地へ行けばいいじゃないか」と、ポートランドへ飛び、視察をしてきました。
編集者
決断と行動が早いですね。実際に視察してみていかがでしたか?
土肥
さん店舗に着いた瞬間、運営会社「Bunk Foods International」のオーナーから熱烈な大歓迎を受けました。 テーブルにはすべてのメニューがズラリと並んでいて、「全部食べていってね」と誇らしげに勧めてくるんです。 私は「視察をしてから決める」つもりだったのに、向こうはもう「いつからやるの?」「どこでやるの?」とすでに仲間のつもりで話をしてくる。衝撃的でしたね。 でも、そのフランクな距離の詰め方は、彼らの気さくな人柄をよく表していて心地よい。 店名の「BUNK」も「ゆったりやろうよ」という意味だし、こういった価値観は日本の消費者に新鮮なものとして映ると感じました。 そして、メニューを食べてみるとどれもすごくおいしい。オペレーションを見てもとても簡易で負担が少ない。 さらに「日本でやるならメニューを変えてくれてもいいし、食材も好きなものを使っていいよ」と言われたんです。 もう、やらない理由がないですよね。 ホットサンドの味だけでなく、現地の街の風情、そこで出会った人々の陽気な人柄、すべてを日本に持っていきたいと思いました。
強い商品力と希少性による競合の少なさが強み。自由度の高い運営方針も魅力のひとつ
編集者
そういった経緯があって、2020年にライセンス契約を結び、翌年2021年に「BUNK SANDWICHES柏の葉キャンパス店」をオープンするわけですね。 あらためて、ブランドの魅力を教えていただけますか?
土肥
さんまず、本場アメリカで「全米サンドイッチコンテスト」に入賞した経歴を誇る商品力の高さが最大の強みです。 また、「ホットサンド」×「カフェ」というブランドのスタイル自体も希少性があります。 現在、日本で競合となり得るホットサンド専門ブランドは、おそらく存在していません。 カフェブランドは競合が数えきれないほど存在しますが、そこに商品力の高いホットサンドというキラーコンテンツが入ることで、ブルーオーシャンを狙うことができます。 さらに、ここからはFC本部としてのこだわりなのですが、加盟店の方々に対し、私たちは極力好きな様にやってもらいます。 加盟店さまの出店地域、立地状況などに合わせてオペレーションやメニュー構成を自由に展開してもらいたい。なんなら「オリジナルメニューを作ってほしい」と思っています。 実際、直営店舗でも接客マニュアルは作っていないし、スタッフの考案したメニュー案はどんどん採用する方向で進めています。
編集者
FC本部というと、ブランドクオリティ担保のため、ある程度ルールを設けるものだと思いますが、土肥さんは真逆の考えですね。 これには何か理由があるのでしょうか?
土肥
さん本来フランチャイズシステムはとても優れているので、それを広げていきたい。 本部と加盟店はそれぞれ役割責任が明確で、お互いをサポートして成長できる。 それは理想ではなく、約束だと思うのです。 でも現実には、本部側が財務的にも営業面でも優位にあるので、様々な場面で「不合理な上から目線」となる事があります。 一部のマイナスイメージはこのあたりが起因しているのでしょう。 当社ではそれらの良いとこどりをして『ライセンスパートナー』と称しています。 これは、一般的なフランチャイズシステムよりも、もっと大胆に現場に権限を持って頂き主体性を発揮して、継続的に発展していけるものです。 だから当社本部にとってライセンスパートナー様は一番のお客様なのです。 そしてライセンスパートナー様に『絶対に成功する』という信念を持って頂く。 私たち本部は現場の発展あってですから、最大の努力を約束します。またいつも心から感謝の気持ちを持っています。 こんなBUNK(ゆったりやろう)な発想は今までにない価値観を創造します。 大きな可能性へチャレンジして、共に成功したいと思います。
関東一円を中心に、大都市での展開・バーチャルレストラン開業も視野に入れて全国展開を目指す!
編集者
では、今後の展開や展望を教えてください!
土肥
さんすでに関東で4店、関西で1店の出店が決まっており、今後5年以内には全国で100店舗の出店を目指しています。 既存店舗のお客さまの半数がテイクアウトとデリバリーで占められており、客席が少なくても高い売上をキープできることも実証済みです。 この強みを生かして、今秋からはバーチャルレストランも10ヶ所ほど展開し、認知の向上を狙っていきます。 また、実は本場ポートランドの「BUNK SANDWICHES」は「ホットサンド」×「お酒」のバル・ビアホールスタイルが主流なんですが、日本ではコロナ禍の影響もあり「ホットサンド」×「カフェ」スタイルで始めました。 今後は、より本場の店舗を再現できるよう「ホットサンド」×「お酒」の業態も展開していきます。 飲食業未経験の方の加盟も大歓迎です。ぜひ、ご相談ください!
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