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フランチャイズオーナーになるなら本部に確認すべき!よくある質問

フランチャイズオーナーになることを考えているなら、本部の担当者に直接会って話をすることは重要です。会って話せば、資料には書かれていないことまで質問できます。

また本部担当者を介して、本部企業の社風やオーナーに対するスタンスを窺い知ることも可能です。

しかし本部の担当者に会ったとしても、時間は限られています。何を話すのか、どんなことを質問したいのか、事前にまとめておかなければなりません。

それ以前に、どこにいけば本部担当者と会う機会を得られるのか、気になるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、フランチャイズ契約を考える時、本部担当者に質問すべき事項について、またフランチャイズ本部の担当者に会える機会についても解説します。

なぜ本部担当者と会うことは重要なのか

ビジネスマン 握手

フランチャイズ契約を考える時、本部の担当者とマンツーマンで言葉を交わす機会を持つことは重要です。

契約に関する資料を請求し、説明会に参加すれば、最低限度必要な情報を得ることはできます。

しかしこれだけでは不十分です。フランチャイズ本部の担当者と直接話をすると、次のようなメリットが期待できます。

  • 本部担当者を介して本部の様子が分かる
  • 資料にない情報を得られる
  • ネガティブな要素について質問できる

本部担当者を介して本部の様子が分かる

フランチャイズ契約に際して大切なのが、本部と自分自身との相性が良いか否か、そして信頼関係を構築していけるかどうかを見極めることです。

フランチャイズ契約は、リスクを負って挑む人生をかけた一大事業です。契約した場合、本部はビジネスパートナーとなります。活力に溢れて将来性があり、困ったことがあればフットワーク軽く対応し尽力してくれるパートナーが理想です。

本部のフランチャイズオーナーに対するスタンスや接し方は、ウェブサイトや資料や、大勢が集まる説明会だけでは分かりません。

本部担当者の挨拶や受け答えの様子を見ることで、ようやく企業の雰囲気の一端がうかがえ、担当者の知識や情報の量も感じ取ることができます。

資料にない情報を得られる

資料を読み、説明会に参加すれば、フランチャイズ規定の概要を理解することは可能です。

しかしフランチャイズ本部が違えば、契約内容や開業サポートの体制や営業開始後の相談方法、ロイヤリティの算定基準、遵守すべき事項といった内容も異なります。

また広く周知するために書かれた資料では、個別のケースの特殊な事情を考慮した情報までわかりません。

特に、自身の事業に当てはめた場合はどうなるのか、といった疑問や不安を解消することは、契約する先を選定する際に重要な要素です。

本部の担当者と直接会って話ができれば、自社が契約した場合は具体的にどのような流れになるか、自社の特殊な事情を考慮した質問ができます。

ネガティブな要素について質問できる

広く公開されていないネガティブな内容についての質問もできます。

事業を進めるにあたっては、苦境に立たされることやトラブルに見舞われることも多々あります。目まぐるしく変化する社会の潮流と自社商品が合致しなかったり、経営戦略を誤ったりといったことも起こり得ます。

またフランチャイズ契約は、業績を約束するものではありません。フランチャイズチェーン全体として業績を伸ばしている企業であっても、個別のケースに焦点を当てれば、経営不振に苦しむ店は存在します。

こういった経営不振店に対して、本部はどのようなサポート対応をしているのか、ネガティブですが誰にも訪れる可能性のある事態への本部の対応を知っておくことは、自身の事業を成功させるために欠かせません。

本部担当者と会って話せる機会

機会

フランチャイズ本部の担当者と会う機会は、いくつもあります。代表的なものが次の3つです。

  • 本部が開催する説明会
  • 業界別セミナー
  • フランチャイズフェア

【本部担当者と会える機会とそれぞれの特徴】

機会特徴
本部が開催する事業説明会・特定の企業の詳細な情報が得られる
業界別セミナー・特定の業界の詳細な情報が得られる
フランチャイズフェア・フランチャイズ全般についての情報が得られる
機会向いている人
本部が開催する事業説明会・加盟したい企業が絞り込めている人
業界別セミナー・フランチャイズ加盟は決めているが、企業は選定中の人
フランチャイズフェア・フランチャイズ加盟するかどうか検討中で、まずは広く情報を得たい人

本部が開催する事業説明会

加盟したいフランチャイズ本部が決まっている場合や、最終的な加盟先企業の選定にあたって絞り込みする段階にある場合は、本部が開催する事業説明会に参加してください。経営の実情や契約条項といった、詳細な説明を受けることができます。

本部の事業説明会に参加する人は、加盟に向けた熱量が高いため、説明会の内容も充実度が高くなります。

開催の日程や参加方法については、それぞれの企業のホームページで確認してください。

またすでに業界別セミナーやイベントで名刺交換や案内状の送付を希望している場合は、事業説明会の開催通知が送られることもあります。

業界別セミナー・フランチャイズフェア

特定の業界、もしくはフランチャイズ展開しているさまざまな業界の企業が集まってプレゼンテーションを行うイベントは、不定期に開催されています。

複数の企業の情報を一度に得ることができるのが大きなメリットです。

フランチャイズ加盟を検討し始めて日が浅い場合は、まずはイベントに参加して、様々なフランチャイズ本部との接点を作ることから始めてください。

本部担当者に聞いておくべきよくある質問事項

質問

本部の担当者と直接話す機会に備えて、事前に質問したい内容をまとめておくことが大切です。

しかし闇雲に質問すれば、フランチャイズ本部に対する印象を悪くする可能性もあります。

そこで、本部担当者に質問すべき内容と、よくある質問事項の例を具体的に紹介します。

なお質問内容は業種によって変わるため、今回は飲食店(テイクアウト専門店)でフランチャイズ契約を締結する場合を仮定して、事例を挙げました。

フランチャイズ本部に関する7つの質問事項

フランチャイズ本部は、今後長く一緒に事業を進めるビジネスパートナーです。どのような企業なのか、数あるフランチャイズ本部の中でどういった特色を持っているのか、また経営状況は良好であるかを、本部担当者に尋ねてください。

質問すべき事項は次の7つです。

  • 社長の経歴や人物像など
  • 創業した背景
  • フランチャイズ展開の背景
  • 本部が考える自社の差別化と改善点
  • 本部として加盟店に対して望むこと
  • 今後の事業展開、将来ビジョン
  • 本部の財務状況

フランチャイズ契約とは、契約先企業の看板を背負って事業展開することです。しかし顧客には、直営店でもフランチャイズ加盟店でも関係ありません。同じ店と認識します。

そのため、経営理念に共感できる企業を選ぶことが大切です。

また特に大切なのが、本部の財務状況です。

本部の経営が振るわず財務状況が厳しいとすれば、フランチャイズ事業自体に何らかの問題を抱えている可能性が考えられます。

また本部の経営が傾くようなことがあれば、十分なサポートを受けられません。本部経営の煽りを受ける危険性もあります。

「財務状況を問うのは失礼に当たるのではないか」「不適切な質問をして、自社の印象を悪くするのは困る」と懸念する向きもあるでしょう。

しかし決して不適切なことではありません。経営上の健康状態を知ることは、ビジネスパートナーを選定するうえで大切です。

堂々と財務状況を語れるフランチャイズ本部を、自社の命運をかけた事業のビジネスパートナーに選んでください。

フランチャイズ事業に関する質問事項の具体例

フランチャイズ事業を展開している企業はいくつもあります。その中で「この企業とパートナーになるために、フランチャイズ契約しよう。」と決心を固める際の判断材料となる情報について、本部担当者に質問してください。

  • 競争力・優位性
  • 実績
  • 契約内容
  • サポート体制

競争力・優位性

<具体的な質問の例>

  • 「テイクアウト専門店の市場の状況を、どう見ていますか。また今後、どのような展望を持っていますか。」
  • 「競合他社と比較した場合、このブランドの強みは何でしょうか。」
  • 「商品開発や宣伝広報の面で、競合他社と差別化するためにどのような取り組みをしていますか。」

フランチャイズ契約することで得られる大きなメリットに、ビッグデータに基づく市場分析が可能になることがあります。

本部企業は目まぐるしく展開する市場の動向を分析し、最適解と考えられる商品の開発や宣伝広告に大きく資金を投入します。

フランチャイズ契約すれば、ビッグデータに基づいて顧客に響くと推測された商品を提供することができるほか、本部による大々的な広告宣伝の効果に便乗することが可能です。

しかし本部の判断が効果的ではなく、市場で広く支持されない場合、そのメリットを享受することができません。むしろ経営不振に繋がる可能性もあります。

フランチャイズ本部は、ビジネスにおける運命共同体です。どのようなビジョンを持ち、どのように事業展開する計画を持っているのか、詳細を確認しておくことが大切です。

実績

<具体的な質問の例>

  • 「初期費用の回収までに、どのくらいの期間を見込んでいますか。またその根拠となるデータを示していただけますか。」
  • 「直営店とフランチャイズ店の実績に差はありますか。」

本部でなければ知り得ない経営に関する数字について、契約前に可能な限り本部担当者に質問してください。その全てに回答が得られないとしても、数字に基づいたデータは、経営において有益な判断材料になります。

また本部担当者と話をする前に、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会が公開している「フランチャイズ契約の要点と概説」に目を通してください。フランチャイズ本部が開示すべき情報について記載されています。

なお「フランチャイズ契約の要点と概説」は、フランチャイズ契約を締結するにあたって、加盟希望者の不利益を回避し、契約にまつわるトラブルを未然に防ぐために作成されたものです。

契約内容

<具体的な質問の例>

  • 「開業に、どのくらいの資金が必要ですか。」
  • 「店舗の設備工事が必要な場合、指定の業者はありますか。また、業者を紹介してもらえますか。」
  • 「仕入れ先業者について、本部の指定はありますか。」
  • 「契約満了前の途中解約の割合と、その理由は何ですか。また、どのようなペナルティがありますか。」
  • 「加盟店オーナーに、どの程度の裁量が認められますか。」

開業資金の目安や加盟金は本部企業から渡される資料に概要が書かれています。しかし事業所によって必要な設備投資の内容が異なるため、自社の場合はどのくらいの費用を見込めば良いかを正確に把握することが大切です。

また自宅のキッチンを改造してテイクアウト専門店を開業する場合、本部指定の業者に依頼することで、工事費用を抑えて依頼できる可能性があります。自由に業者を選べるのであれば、相見積もりをとって最も安く依頼できる業者を探す選択も可能です。

さらに契約に際して確認しておくべきなのが、契約満了を前にして契約を終了させる場合の対応に関する事項です。

中途解約している事例が多い場合、何らかの懸念点があることが伺えます。フランチャイズ契約が満了する前に解約する場合は、違約金を支払わなければなりません。

ビジネス上の契約を締結するに際して、本部が積極的に公開しないネガティブな部分を特にクリアにしていくことは必須です。

サポート体制

<具体的な質問の例>

  • 「開業資金のサポートを受けられますか。その金額はどのくらいでしょうか」
  • 「研修制度や、営業について本部担当者からサポートの詳細を教えてください。」
  • 「ロイヤリティを支払うことで、弊社が得られるメリットはどのようなものでしょうか。」

サポート体制の詳細は、フランチャイズ本部ごとに異なります。具体的にどのようなサポートをどの程度まで受けられるのか、契約前に確認してください。

フランチャイズ契約では、本部から看板を借りて知名度を得るほか、多くのサポートを受けられます。

しかしそれに対して加盟金やロイヤリティを支払っているため、本部とオーナーの関係性はあくまで対等な関係です。不明点や不安な点があれば、臆せず質問してください。

まとめ

まとめ

フランチャイズ契約を考えるなら、本社担当者に会って、資料に記されることのないさまざまな情報を入手してください。これがフランチャイズ加盟する企業を選択する際の重要な判断材料になります。

本部担当者と会うと聞くとハードルが高いように感じるかもしれません。しかし事業説明会や各種フランチャイズイベントに出向けば、担当者に会って話をする機会は容易に作れます。

フランチャイズ契約は、人生を左右する大きな決断です。本部担当者に会いに出向き、臆することなく質問することが、フランチャイズによる事業展開の成否を左右します。有益な関係を築けるビジネスパートナーを探すために、積極的なアクションを起こしてください。

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