フランチャイズビジネスへの参入を考えている方の中には、「飲食店のフランチャイズは儲かる」という口コミを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
ただし、実際に出資して参入するとなると、気になってくるのは「本当に儲かるのか」という点についてです。
そこでこの記事では、「飲食店のフランチャイズは儲かる」という噂の真相について紹介していきます。
飲食店のフランチャイズの具体的な利益率に触れながら、しっかりと儲けるコツなども紹介していくので、飲食店のフランチャイズに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
飲食店のフランチャイズの利益率
飲食店のフランチャイズが儲かるかどうかを判断するには利益率が参考になります。
飲食店のフランチャイズには、「店舗型のフランチャイズ」と「デリバリー専門や移動販売型のフランチャイズ」と大きく2種類のフランチャイズがあり、それぞれ利益率が異なります。
ここからは、それぞれの業務形態ごとの具体的な利益率について詳しく解説していきます。
店舗型の飲食店のフランチャイズにおける利益率は「約8.6%」
お客さんが店舗の中で飲食できる一般的な店舗型の飲食店のフランチャイズにおける利益率は10~15%ほどが目標値とされていますが、経済産業省が発表しているデータによると8.6%ほどとなっています。
この数値は平均値であり、利益率は店舗によって大きく異なりますが、店舗型の飲食店のフランチャイズは特別利益率が高いわけではないと言えそうです。
店舗を持つ業態の飲食店は、店舗の賃料によって利益率が圧迫されてしまう傾向にあります。
店舗が大きい場合や大都市圏など家賃の高い地域に店舗を出店する場合であればなおさらです。
そのため、目標値である10~15%を下回る8.6%という水準の利益率になってしまっています。
デリバリー専門店や移動販売型の飲食店のフランチャイズにおける利益率は「約35%」
最近は需要の高まりからデリバリー専門の飲食店や移動販売型の飲食店が増えてきています。
こういった飲食店のフランチャイズにおける利益率は非常に高く、35%ほどとなっています。
飲食店のフランチャイズの利益率を高めるには、いかにコストを抑えながら売上を向上させるかが重要になりますが、これらの業態の飲食店は店舗型に比べてコストを大幅に削減できるというメリットがあります。
そのため、店舗型の飲食店とは比較にならないほど高い利益率でビジネスを展開できるのです。
また、デリバリー専門や移動販売の飲食店フランチャイズはロイヤリティが低く設定されているケースが多く、35%という高い利益率を支えている要因の一つだと考えられます。
どちらが優れているとは一概には言えませんが、利益率を重視するのであれば、デリバリー専門や移動販売型の飲食店フランチャイズに加入するのも一つの選択肢になると言えるでしょう。
飲食店のフランチャイズは儲かるがリスクも大きい
飲食店のフランチャイズを儲かるか儲からないかで判断する場合、儲かる可能性が高いと言えます。
店舗型の飲食店のフランチャイズは決して利益率が高いわけではありませんが、大きな売上を上げている店舗は少なくありません。
需要がなくならないというのも飲食店のフランチャイズならではのメリットだと言えるでしょう。
また、デリバリー専門店や移動販売型の飲食店フランチャイズは利益率の高い優秀なビジネスモデルですので、より儲かる可能性が高いと言っていいでしょう。
しかし、ここで注意しなくてはいけないのが、飲食店のフランチャイズのリスクについてです。
飲食店のフランチャイズは他の業界のフランチャイズに比べてイニシャルコストや人的なリスクも大きいため、ハイリスクハイリターンの側面があるビジネスモデルだと言えます。
「飲食店のフランチャイズに挑戦してみたい」と考えている方は、その特徴を理解した上で参入するべきかどうかを考える必要があります。
飲食店のフランチャイズで儲けるためのコツ
飲食店のフランチャイズでしっかりと儲けたいのであれば、儲けるためのコツを把握した上でビジネスに取り組むことがとても重要になります。
飲食店のフランチャイズで儲けるための主なコツとしては、
- 業績の良い企業のフランチャイズを選ぶ
- サポート体制が整っているフランチャイズを選ぶ
の、2点があげられます。
それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
コツ1. 業績の良い企業のフランチャイズを選ぶ
飲食店のフランチャイズでのビジネスでは、どの企業のフランチャイズに加盟するかですべてか決まると言っても過言ではありません。
企業選びのポイントはいくつかありますが、儲けたいと考えているのであれば業績に注目するべきでしょう。
フランチャイズビジネスは加盟した企業の看板を借りて商売することになるため、業績の良い企業のフランチャイズに加盟すれば、おのずと儲かる可能性も高くなります。
直近の業績が良いだけでなく長期間で見た場合に、右肩上がりで成長を続けているような企業のフランチャイズであれば、安定した売上を期待できるようにもなります。
逆に業績の良くないフランチャイズに加盟してしまうと、儲ける難易度が一気に上がってしまうので、必ず業績を確認した上でどの企業のフランチャイズに加盟するか決めるようにしてください。
コツ2. サポート体制が整っているフランチャイズを選ぶ
いくら業績を伸ばしている企業のフランチャイズでも、サポート体制が整っていない場合はおすすめできません。
サポート体制が整っていなかったり、充実していない企業のフランチャイズでは、その企業の業績を支えているノウハウを十分に提供してもらうことができず、儲ける難易度があがってしまいます。
一方、サポート体制が整っており、これまで蓄積してきたノウハウを惜しげもなく提供してくれる企業のフランチャイズであれば、儲けるためのノウハウが手に入り、儲けやすくなります。
飲食店のフランチャイズでしっかりと儲けを出したいのであれば、
- 業績を順調に伸ばしているかどうか
- サポート体制が整っているかどうか
これら2点が重要だということを覚えておくようにしましょう。
リスクが大きいからこそフランチャイズへの加盟を選ぶべき
ここまで紹介してきた通り、飲食店のフランチャイズは儲けるコツを抑えて取り組むことで大きく稼げる可能性のあるビジネスです。
その一方でリスクが大きいという側面もあります。
しかし、リスクの大きいビジネスモデルであるからこそ、イチから自分で始めるのではなく、フランチャイズへの加盟を選ぶべきです。
フランチャイズには、儲かっている企業のシステムやノウハウを活用してビジネスをおこなえるというメリットがあります。
知名度が高い企業の名前と看板を借りて店舗を展開できるため、「集客」という大きなハードルをクリアできるのもフランチャイズならではでしょう。
フランチャイズへの加盟は飲食店ビジネスの大きなリスクを最小限に抑える手段でもあるので、「飲食店ビジネスにチャレンジしてみたい!」と考えているのであればフランチャイズでの展開を検討してみてください。
まとめ
「飲食店のフランチャイズは本当に儲かるのか?」というテーマについて深堀りして解説してきました。
飲食店ビジネスは確かに儲かりますが、リスクの大きなビジネスモデルでもあります。
ただ、そのリスクはフランチャイズへの加盟や今回紹介した内容を参考にしてもらえれば回避できるはずです。
飲食店のフランチャイズは、儲けるコツを意識しながら取り組めば大きく稼ぐことも夢ではありませんので、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか?