総務省の報告によれば、現在スマートフォンの保有割合は80%を超えているそうです。
スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者も増えています。その中でもTwitterは若年層から支持を集めており、利用者の数も多いのが特徴です。
この記事では、Twitterを利用して飲食店の集客をするにはどうすればよいか詳しく説明しています。
『Twitterで効果的に集客できる方法があれば知りたい』とお考えの方には最適の内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
Twitterの特徴
Twitterだけが持つ特徴として、次の内容があげられます。
文字数に制限がある
Twitterの最大の特徴として、文字数の制限があげられます。
1回のツイート(投稿)で入力できる文字数が140文字までと制限されているため、短文で気軽にツイートできるのがTwitterの魅力だといえるでしょう。
自己紹介文の文字数も160文字と少なく、ポイントを絞った自己紹介が必須となります。
利用者が多い
令和2年度で見ると、全年代でのTwitter利用者は42.3%です。全国民の3分の1以上が利用しており、日本国内のSNSではLINEに次ぐ利用者の多さとなっています。
若年層の利用が比較的多い
全年代での利用者は42.3%ですが、10代で67.6%、20代では79.8%と、若年層の利用が多いのが特徴です。
文字数が少なく気軽にみられるという点で、若年層の支持を集めています。
Twitter集客のメリットとデメリット
Twitterを集客に利用するには、次のようなメリットとデメリットが見られます。
メリット:拡散がたやすい
Twitterには「ハッシュタグ(#)」や「リツイート」という機能があり、それらを利用すれば投稿したツイートを拡散してもらいやすくなります。
リツイートは、見てほしいと思ったツイートをシェアする機能です。誰かがリツイートしたツイートに興味を持てばさらにリツイートされて、どんどんと情報が拡散されます。
ハッシュタグをつければその単語で検索する人の目につきやすくなり、さらに拡散があと押しされます。
拡散されるスピードの速さも、Twitterの特徴だといえるでしょう。
メリット:コミュニケーションがとりやすい
Twitterでは、誰とでも気軽にコミュニケーションを取れるのも大きな魅力です。
ツイートを見たユーザーがよい記事だと思ったら、「いいね」をもらえたり返信(リプライ)が来たりします。
その返信に対してさらに店側から返信することでコミュニケーションが簡単に取れ、そこから顧客増につなげられます。
デメリット:利用者以外に情報を届けづらい
Twitterにツイートした内容はTwitterの中で拡散され、利用者以外には基本的に届けられません。
Googleなどの検索エンジン上に出てくるケースはほとんどないため、Twitterユーザー以外への広告は他の施策を打つ必要があります。
デメリット:炎上しやすい
Twitterは拡散性が高いため、炎上(ネット上で誹謗中傷や批判が集中して投稿されること)しやすいのが特徴です。
数年前に何気なくツイートしたものが数年後に問題となり炎上し、店舗の運営に大きな影響を及ぼすことが実際にあります。
店舗のTwitterだけではなく、従業員個人のTwitterも同様です。個人のツイートが働いている店舗にまで飛び火する事例は、枚挙にいとまがありません。
Twitterに限ったことではありませんが、インターネット上の書き込み内容に対する情報管理には、細心の注意を払うのが重要となります。
Twitter集客のコツ
Twitterを利用して集客をするためには、次にあげる5つのコツをうまく活用するとうまく進められます。
①投稿内容を充実させる
ツイートを人目につきやすくするためには、内容の充実は不可欠です。
Twitterは気軽で簡単にツイートできるのが強みなのですが、あまりにも内容の薄いものだと反応は得られません。
おすすめのメニューや店内写真など、わかりやすくインパクトのあるツイートだと反応を得られやすくなります。
また定休日の案内などの店舗情報があれば、チェックしてもらえる頻度も上がります。
どんな細かい情報でも、お客さまのためになるのであれば定期的にツイートして発信すれば、お店のファンを増やすのにとても有効です。
書き込める文字数が140文字しかないため、必要最小限の情報に絞り画像や動画などを合わせてツイートする、などの工夫は必要です。
誹謗中傷などの変な内容をツイートするとすぐに炎上してしまうので、投稿内容には細心の注意を払うのは忘れないようにしましょう。
②ツイートへの反応をこまめにする
ツイートに対する反応を早めてこまめにすると、集客に効果があります。
自店舗の話題を見かけたら、すぐにいいねやリツイートで反応します。また、自店舗のツイートにリプライされたら、早めに返信をしましょう。
ユーザーは店舗から反応があったことに対して、悪い印象は持ちません。
こまめに反応するというのを続けると印象アップにつながり、新規顧客につなげられます。
またツイートや顧客の意見をこまめにチェックすることで、自店の直さなければならない問題点を見つけられるというメリットもあります。
③Twitter限定のサービスを提供する
“Twitterを見た方限定”というサービスも、集客には非常に効果が見込めます。
お客さまは、基本的に限定や特別扱いに弱いものです。たとえば「店舗アカウントのフォロー」、「店名にハッシュタグを入れてツイート」を同時にすれば割引がある、などのサービスには、反応してもらえる可能性は高いです。
来ていただいたお客さまへのサービスにつながり、なおかつ自店がTwitterで拡散されるという宣伝効果も見込めます。
オペレーションとしてさほど難しくはないので、取り入れてみるとよいでしょう。
④店舗のホームページと併用する
店舗のホームページがあれば、Twitterと併用するのをおすすめします。
TwitterのプロフィールにはWebサイトを記載できる箇所があり、そのままリンクできる仕様です。Twitterから自店舗のホームページを見てもらうことで、情報提供の充実が図れます。
またホームページにTwitterを埋め込んでおくと新しい情報が常に確認できます。
どちらも持っているのであれば、両方をリンクさせることで宣伝効果が一気に高まるでしょう。
⑤ここぞというときに広告を打つ
Twitter上でも広告を有料で出すことが可能です。
Twitter上で出した広告は、二次的に拡散される分には費用がかかりません。また今まで自店舗を知らなかった方のタイムラインへ配信されるので、新規顧客の掘り起こしには非常に効果的です。
費用対効果についてはやってみないとわからないという部分があるため、判断が難しい側面はあります。
しかし予算的に許される状況であれば、ここぞというところでの広告利用を考えてみるのもよいアイデアといえるでしょう。
Twitterページの作り方
ここで、Twitterページの作り方を簡単に説明しておきます。登録自体は難しくないため、早めに手をつけておくのがおすすめです。
①アカウントの作成
ツイッターのトップページからアカウントを作成します。GoogleもしくはAppleのアカウント、または電話番号で登録し、必要事項を入力しましょう。
とくに本名での登録は必要ないので、店舗名で登録しておけば問題ありません。
②プロフィールの作成
登録の完了後、プロフィールを作成します。トップの画像とプロフィールは、店舗のTwitterの入口部分です。
どのような店舗なのかすぐわかるように、プロフィールを充実させましょう。
修正や変更も可能ですので、よいものができれば差し替えていくのも一つの方法です。
③Twitter Proへ登録
Twitterにはビジネス利用向けに「Twitter Pro」と呼ばれるアカウントがあります。
登録するためには下記の条件を満たすのが必要です。
- 利用者規約に違反していない
- プロフィールの項目がすべて設定されている
- 認証済みの個人情報がプロフィールで確認できる
プロフィール設定画面から簡単に設定できる上、Proアカウントへの移行は無料ですので、変更しておくのをおすすめします。
実際にツイートする
登録完了したら、実際にツイートしてみましょう。難しい操作は必要ありませんので、ツイートにはすぐに慣れるはずです。
運用開始と同時に、他店舗がどのような形で運用しているのか確認しておくとよいでしょう。
Twitter集客の成功事例
Twitterを集客で利用し、成功している企業は多数存在します。その中でも代表的な事例をここでは3社紹介します。
マクドナルド
誰でも名前を知っていると思われる、日本最大手のハンバーガーショップです。フォロワー数は480万人を超えている、人気のアカウントとなっています。
マクドナルドのTwitter運用を見ると、「食べてみたい」と思わせる工夫が満載です。
- 期間限定商品についての詳しい説明
- 動画や写真を利用して視覚に訴えかけてくる
- ハッシュタグの効果的な使用
自店をブランド化してわかりやすい説明を徹底している点など、学べる部分が多いアカウント運用をされています。
スシロー
全国展開されている寿司チェーン店「スシロー」もフォロワーが約136万人のアカウントを持ち、集客にうまく活用しています。
- ハッシュタグの使用
- わかりやすい商品紹介
- アンケートの実施
お客様の嗜好を知るために実施されるアンケートでは、ハッシュタグ・いいね・リツイートなどTwitterの機能がうまく使われています。
文章には絵文字を多用するなど、訪れる人が飽きない工夫も随所に感じられるアカウントです。
丸亀製麺
全国展開されるうどんチェーン「丸亀製麺」も、約109万人のフォロワーを持ちます。
- キャンペーンの告知
- ハッシュタグの活用
- フォロワーの投稿を引用
など、フォロワーとの交流をうまく使っています。フォロワーのツイートを引用することで、店舗と商品の宣伝につなげているのです。
なおかつ商品に対する反応がダイレクトにみられる、というメリットも生かされています。
まとめ
SNSは国民の生活に根付いてきています。その中でもTwitterは利用者が多く、宣伝効果の見込めるSNSです。
利用者以外へのアピールは難しいという面はありますが、効果的に利用すれば集客につなげられるでしょう。
Twitterでカバーできない所は他のSNSを利用するなど、工夫して宣伝効果を高めるのが大切だといえます。