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ローカル検索広告!ゼロから集客方法を理解するまで

「集客したい」。飲食店経営にとって、いかに集客するかは永遠のテーマではないでしょうか。

新型コロナウイルスの影響もある中、少しずつでも集客を回復させ、なおかつ増やしていきたい飲食店経営者は多いはずです。

集客の手段として広告を打つ場合、web広告は当たり前になっています。中でもローカル検索広告は、上手く活用すれば集客アップに繋げることができる広告です。

そこで、そもそもローカル検索広告がどういうものなのか、向いている業種や条件、メリット・デメリット、費用の目安や設定手順を紹介します。

そもそもローカル検索広告とは?

google map

ローカル検索広告とは、Googleマップで検索をした際に、検索結果上部に表示される広告のことです。

検索をした場合に、検索結果の上位に表示されるリスト(=ローカルパック)よりも更に上位に表示されます。

そのため、ユーザーの目に付きやすく、集客を増やす効果が期待できるでしょう。

なお、ローカル検索とは、地域性を持ったキーワードを使ってGoogleマップで検索する仕組みのことです。

簡潔に言えば、「新宿 カフェ」と検索すれば、新宿周辺のカフェ店が表示されるということになります。

次は料金の解説です。クリック課金型なので、ユーザーが特定の項目をクリックしたときのみ料金が発生します。

特定の項目は以下の通りです。

  • 広告自体
  • 経路
  • 通話
  • ホームページへのリンク

ユーザーが検索結果を見ただけであれば、料金は発生しません。単価は1クリックあたり50~1,000円程で、競合する他社の広告の出稿具合によって変動します。

料金相場は1か月あたり20,000〜30,000円程。

競合する広告の状況により単価が変わり、これより費用が高くなる場合もあるので、注意が必要です。

ローカル検索広告に向いている業種や条件、メリット・デメリット

メリット デメリット

ローカル検索広告が注目されていることには理由があります。というのも、ローカル検索広告には向いている業種や条件があり、ローカル検索広告そのものにもメリットやデメリットが隠されているからです。

ここから、1つずつ解説していきます。

向いている業種や条件

業種

向いている業種としては、飲食業や宿泊業などの店舗型サービスです。

例えば、帰宅途中に夕食を食べようと思ったユーザーが近隣の店舗を検索したり、仕事帰りのサラリーマンが唐揚げを食べたくなりテイクアウトの店舗を探したり、といった場合などが考えられます。

条件

  • 予算がある
  • 即効性を求める
  • 地域外でも宣伝したい

店舗経営ではさまざまな費用がかかってきますが、それでも余裕がありローカル検索広告に予算を割ける場合には活用しましょう。

ローカルパックに入ることを目指すには、正確なビジネス情報や営業時間の設定、写真の登録や口コミへの返信など、それなりの労力と時間が必要になります。

しかし、ローカル検索広告を使えば、検索結果で上位のものよりも必ず上に表示されるので、認知度アップや集客アップに繋がり、即効性が期待できます。

設定するキーワードによっては、より地域を広げて宣伝することも可能です。

例えば、「渋谷 レストラン」で設定すれば地域を絞れますが、「東京 レストラン」で設定した場合、より広範囲のユーザーに認知してもらえるでしょう。

ただし、設定するキーワードによってはクリック単価が高くなるので注意が必要です。

集客に繋がる5つのメリット

次はメリットを5つ挙げます。

1.上位に表示できる

ローカルパックよりも上位に必ず表示され、間違いなくユーザーの目に入るので、認知度は抜群にアップします。

ただし、同じ地域で競合する広告がある場合は、ローカル検索広告の中で順位が前後し、必ずしも1番上に表示されるわけでないので、注意が必要です。

2.来店見込みの可能性が高いユーザーにアプローチできる

店舗に関心があるユーザーにアピールすることができます。

そもそも、Googleマップで検索をしているということは、検索したキーワードの店舗情報を収集したいユーザーです。

そういった来店が見込めるユーザーの目に留まることになります。

3.問い合わせや集客増が期待できる

元々店舗に関心のあるユーザーにアプローチし、なおかつ、通話項目や経路も表示できるので、問い合わせや集客の増加が期待できます。

4.即効性がある

ローカルパックでは、検索結果上位に表示させるために、さまざまな対策や時間が必要となりますが、ローカル検索広告の場合、短時間での表示が可能です。

広告の掲載枠や競合の多少によりますが、早ければその日のうちに表示できることもあるでしょう。

5.クリック課金型である

ユーザーがクリックしたときのみ課金される仕組みなので、無駄なコスト削減に繋がります。

広告が表示されただけでは課金されないので、実際に興味を持ったユーザーに対して広告費用を注力できるのが利点です。

導入前に確認しておきたい3つのデメリット

ここでは、デメリットを解説します。

1.料金がかかる

広告の掲載なので、どうしても料金はかかります。広告費用をいくら捻出できるのかをしっかり把握しておきましょう。

2.上位表示できない可能性がある

せっかく広告を出しても、競合店舗が集客増を狙い、同じように広告を出稿していることもあります。

その場合、広告金額の設定によっては上位表示できない可能性も考慮しましょう。

3.設定・運用の手間がかかる

ローカル検索広告を出稿するには、Googleの専用ページにアクセスして設定する必要があります。

また、設定して終わりではなく、費用対効果のチェックなど、運用する手間も必要です。

ですので、設定が苦手な場合や運用する時間はないが広告に割ける費用に余裕がある場合は、丸ごと代理店に依頼する手もあります。

ローカルキャンペーンとの違い

キャンペーン

ローカル検索広告と似て非なるものが、ローカルキャンペーンです。ローカルキャンペーンもGoogleの広告掲載方式の1形態で、同じく集客アップに活用できるでしょう。

とはいえ、ローカル検索広告と比べて、以下の通りいくつかの違いがあります。

ローカル検索広告
掲載先Googleマップ検索ネットワーク
設定の自由度基本的に店舗名のみ
設定・運用の手間かかる
入札戦略豊富
課金方式クリック課金
ローカルキャンペーン
掲載先Google関連サイト全体
設定の自由度見出し・説明文・画像・動画なども
設定・運用の手間かからない
入札戦略1つのみ
課金方式掲載先により異なる

掲載先

検索ネットワークとは、設定した店舗に関する語句がGoogleで検索されたときに、店舗情報が広告表示されるシステムです。

ローカルキャンペーンでは、検索ネットワークやGoogleマップに限らず、YouTubeやGmailなどのGoogle関連サイト全体に掲載されます。

設定の自由度

ローカルキャンペーンでは、店舗名のみならず、見出し・説明文・画像・動画など幅広く設定することが可能です。

設定・運用の手間

ローカル検索広告は、別の検索連動型の広告とセットで出稿する必要があるため、広告文や検索キーワードの設定・調整も必要となります。

一方、ローカルキャンペーンでは、一度表示内容を設定すれば、あとは機械学習により、掲載先ユーザーや表示される内容の組み合わせも自動で最適化されるため、手間がかかりません。

入札戦略

広告を出稿するためには入札に参加する必要があります。そして、その入札の単価を決める方法が入札戦略です。

ローカル検索広告では、さまざまな選択肢を選ぶことができますが、ローカルキャンペーンでは1つのみになります。

課金方式

ローカルキャンペーンの課金方式は、掲載先により次の通りです。

課金方式の種類費用目安
クリック課金(広告をクリックするごと)1クリックごとに50~1,000円程
インプレッション課金(広告が一定回数表示されるごと)1000回表示されるごとに10~500円程
コンバージョン課金(成果を獲得するごと)CPAの1.5倍程

※CPAとは「Cost Per Action」の略で、1件の成果獲得にどれだけの費用がかかったかを表します。

ローカル検索広告を設定するには?

設定

ここでは、ローカル検索広告の設定手順を説明します。

  • Googleマイビジネス、Google広告の両アカウント作成
  • Googleマイビジネスに情報登録
  • GoogleマイビジネスとGoogle広告を連携させる
  • Google広告で配信設定

Googleマイビジネスとは、店舗情報登録のためのページです。また、Google広告は、広告の出稿・配信手続きを行うためのページになります。

両ページを使用して情報登録・連携・配信設定をすれば、広告掲載完了です。

ただし、注意点があります。前述したように、ローカル検索広告だけでは出稿ができず、別の検索連動型の広告への出稿も必要です。

次に、運用のポイントを解説します。

キーワードの設定を工夫する

できるだけ地域名を含めたキーワードを設定しましょう。

業種名のみで設定した場合、競合が増えてしまい表示されにくくなってしまうので、「六本木 飲食店」のように地域名を組み合わせるのがポイントです。

Googleマイビジネスの情報を充実させ、常に最新の状態にする

基本情報だけでなく、メニューや写真などの情報を充実させ、変更になった情報はすぐに更新して最新の状態を保つようにしましょう。

例えば、定休日が変更になったのに更新されていなかった場合、ユーザーがせっかく来店しても空振りに終わり信用が下がってしまいます。

口コミや投稿を活用する

口コミにはできるだけ返信をしましょう。次回の来店に繋がるかもしれません。

また、季節のメニューや新サービスなどの情報はこまめに投稿して集客アップに繋げましょう。

まとめ

まとめ

ローカル検索広告がどういうものなのか、向いている業種や条件、メリット・デメリット、費用の目安や設定手順まで、ローカルキャンペーンとの違いも含めて紹介しました。

上手く活用すれば、集客をアップさせることができますが、放っておいて効果が出るものではありません。

設定や運用にかける手間なども考慮して、導入するかどうかを検討するのがポイントです。

そして、いざ導入した場合は、こまめに運用して集客に繋げ、コロナウイルスによる逆境も乗り越えて行きましょう。

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