近年ではスマホが普及し、SNSを利用される方が増えてきました。そのような中で、Facebook上で飲食店のホームページを見たことがある方も多いのではないかと思われます。
Facebookで飲食店の集客をするのは、果たして効果はあるのでしょうか?
この記事では、Facebookの特徴やメリット・デメリット、集客する際のコツについて詳しく説明します。
『Facebookで効果的に集客できる方法があれば知りたい』とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
Facebookの特徴
Facebookの特徴は、次の通りとなっています。
年齢層が幅広い
他のSNSと比較して、Facebookを使用している方は年齢層が幅広い特徴を持っています。
またTwitterやInstagramでは10代・20代の利用者が多いのに対し、Facebookでは利用者のボリューム層は30代・40代となっています。
そのため、全世代にバランスよく情報を届けることが可能です。
無料で店舗ページを持てる
Facebookでは、無料でページ作成が可能です。Webサイトを構築するのと比較すれば簡単な作業で店舗ページが作成でき、従業員でも随時更新できるためコストを抑えられます。
検索エンジンに引っかかる
Facebookのページは他のSNSと比較すると、Googleなどの検索エンジンに引っかかりやすい特徴があります。
検索した際に上位表示されていれば目に留まりやすく、知名度や集客のアップに直接つなげやすくなります。
広告が打てる
Facebookでは、有料となりますが広告を出せます。Facebookには広告のターゲットを絞り込める機能があるため、効果的な宣伝広告が可能です。
広告にはいくつか種類があるので、自店の求めるサービスに合わせた広告を使用できるのも特徴として挙げられます。
Facebook集客のメリットとデメリット
Facebookで集客するにあたって、考えられるメリットとデメリットは次の通りです。
メリット:導入のハードルが低い
Facebookでは店舗ページが作成できるため、導入するためのハードルが低いです。
店舗のWebサイトを一から作成して運営するには、コストも手間もかかります。サイトの作成を外注すれば数十万の出費となりますし、社内でサイトを作成するには専門的な知識を持った人材が必要です。
Facebookの企業用ページは無料で作成でき、Facebookにログインしなくても閲覧できるのでホームページの代わりとして利用できます。
アクセス解析やページのカスタマイズもでき、複数人で管理できるため、無料で導入が簡単でありながらも本格的な運用にも耐えられます。
メリット:拡散性が高い
Facebookで起業用のページを作ると、Googleなどの検索エンジンにヒットします。
またFacebookには「いいね!」という機能があり、「いいね!」ボタンを押すとフォローされます。
【いいね!の仕組み】 「いいね!」された記事はそのユーザーとつながりのあるユーザーのタイムライン上にも表示され、どんどんと拡散されていく。
個人ページでは「いいね!」に上限があるのですが、企業ページにはなくボタンを押される数が多ければ多いほどフォロー数が増えて情報がユーザーに拡散されます。
そのため、よい口コミなどはページを見るユーザーが多くなるためさらにフォローが増え、人気記事として検索エンジンでも検索されるようになります。
Facebookを利用する人だけではなく、利用していない人も検索ページから情報を得られるのは、Facebookならではのメリットといえるでしょう。
デメリット:若年層の利用者が少なめ
Facebookの利用者の中心は30代以上となっており、若年層の利用者は少なめです。
よって10代や20代の若年層向けのプロモーションをFacebookで実施しても、反応がよくない可能性もあります。
若年層を取り込むには、Facebookと合わせて他のSNSを利用するとよい結果が得られるでしょう。
デメリット:フォロワーが少ないと見てもらえない
フォロワーが少ないと「いいね!」がつかず、情報が拡散されにくくなります。
とくにFacebookを個人アカウントで運営している場合は、ログインしているユーザーにしか見てもらえずに宣伝効果はあまり見込めません。
店舗の宣伝用としてFacebookページを開設し、フォロワーを増やすために活発な活動をするなどの施策を考えるのが大切です。
Facebook集客のコツ
店舗のFacebookページを作成しても、見てもらえないことには何も始まりません。
Facebookでうまく集客をしていくためには、次のような5つの施策を実施するとよいでしょう。
①誰が見てもわかりやすい内容にする
誰が見ても一目で内容がわかるページにするのが、Facebookの集客では最重要の施策です。
Facebookを含むSNSでは、わかりやすい内容が重視されます。わかりやすく興味を持ってもらえる投稿には「いいね!」がつきやすく、拡散されやすくなります。
最初は身内や常連客だけに向けたような内容にしてしまいがちですが、それでは読者に理解してもらえませんし拡散もされません。むしろ身内からの反応すら悪くなってしまいます。
また情報をたくさん伝えようとするあまり、内容を詰め込みすぎるのもかえって内容が頭に残りません。
1投稿に情報は1つだけとすれば親切ですし、読者からの理解も得られます。
どういった投稿でも店舗を知らない人が興味を持ってくれるような、魅力的でわかりやすい内容が求められます。
②質のよい写真を使う
来店したことのない方にとって、目から入ってくる情報は非常に大切です。
掲載されている写真や画像の内容がバラバラで画質も悪ければ、見てもらうことすら難しくなります。
魅力的で高品質の写真に変更するだけでも、集客効果の上昇は狙えます。
ここぞというポイントの写真はプロに頼むなどの施策を打つのもよい方法です。写真だけの投稿では内容が伝わりにくいので、説明文のテキストをつけておくとなおよいでしょう。
③こまめに更新する
店舗ページは、こまめに更新するのがとても大切です。
店舗ページを見る方は、タイムリーな情報を求めています。情報の日付が古いと内容の信ぴょう性が落ち、信用度も下がるのです。
「頻繁に更新するほどの重要な情報がない」という場合でも、日々の店舗情報を発信するだけで宣伝効果は見込めます。
またコメントをもらったらできるだけ早く返信するのも、顧客を大切にしているお店だとファンを増やせる要素となりうるでしょう。
面倒でも頻繁に更新するだけで効果が出ますので、1日1投稿などと決めて毎日続けるのがとても重要となります。
④Facebook限定の情報を提供する
Facebookを見た方限定や、期間限定の情報を提供するのも、非常に効果の感じられる施策となります。
お客さまは一般的に、特別扱いを好まれます。自分だけ知っている情報があることで、顧客満足へ直結するのです。
また限定情報があると知られると、店舗ページをチェックしてもらえる頻度が上がります。
店舗側でも顧客の反応が目に見えるというメリットがありますので、ぜひ実行してみるとよいでしょう。
⑤Facebook広告を利用する
Facebook広告を利用するのも非常に効果的な施策です。有料ではありますが、さまざまな形で広告を打てるのがFacebookの特徴でもあります。
- 店舗の認知度を上げる
- リード(見込み客)の獲得
- 集客数の増加
上記のような目的と予算に合わせた広告展開が可能です。地域、性別、年齢など、ターゲットを細かく絞った広告が打てるので、費用対効果も見込めます。
広告はフォロワー以外へも表示されるため、幅広いアピールも可能です。
広告には一定の費用がかかってしまうという面はありますが、集客には非常に効果的な施策であるといえるでしょう。
Facebookページの作り方
ここで、Facebookページの作り方を簡単に説明します。
アカウントの作成
まずは、Facebookに個人アカウントを作成します。Facebookのトップページにアクセスすれば入力画面になりますので、画面の指示に沿って入力します。
Facebookページの作成
個人アカウント作成後、Facebookページを作成します。管理画面よりFacebookページの作成ページへ入ります。
店舗のページであれば、「ビジネスまたはブランド」を選択すればよいでしょう。
基本情報の設定
Facebookページ作成後、基本情報の入力に移ります。入力箇所や写真は、入力できる部分はすべて埋めておくようにするのが作成のコツです。
事前に記事を投稿
すべて作成し終わったら、あらかじめいくつか記事を書いて投稿しておくとよいでしょう。
ページの存在を周知したとしても、中身がなければ見る人は戸惑ってしまいます。また「投稿した時に表示がおかしい」というのも、事前に投稿しておけば未然に防げます。
投稿に慣れるという意味でも、記事を作成しておくのが賢明な方法です。
広告などで拡散
10記事程度を投稿した時点で、Facebookページの存在を拡散します。既存客へ店舗で周知するのと合わせて、広告を利用して新規顧客への拡散を狙うと初動がスムーズです。
登録を促すために限定情報を入れておくのも有効な方法となります。
Facebook集客の成功事例
Facebookで集客して成功した事例として、次の3社を紹介します。
はなまるうどん
さぬきうどんを全国展開する大手チェーン「はなまるうどん」です。
一番の特徴としては、発信内容の統一性です。発信される内容は商品のみで、店舗や従業員の情報はありません。
投稿のコンセプトに統一感があるため、ページを見る方へ伝えたい情報が特化されています。
統一性を持たせたページで集客効果を狙った、わかりやすい成功事例だといえるでしょう。
キルフェボン
フルーツタルト専門店「キルフェボン」も、Facebookでのマーケティングに成功しています。ケーキと一緒に花やフルーツが配された写真は、見るからに魅力的です。
商品を効果的に見せる「世界観」の演出は、商品への期待値を高めてくれます。
効果的に写真を使用しているのと合わせて原材料の紹介もされており、安心感を高める工夫もされているのが特徴です。
京都やまちや
健康茶などを販売している「京都やまちや」も、Facebookをうまく使った例として挙げられます。
写真やプロモーションビデオを有効に使いターゲット設定した広告を打つことで、オンラインの売り上げが45%増加しました。
ブランドを周知する方法としてFacebook広告を利用した手法は、飲食店でも取り入れられるのではないかと思われます。
まとめ
Facebookを含め、SNSはもはや人々の生活の一部となっています。それをうまく集客に利用するのは、マーケティングとして理にかなった方法だといえるでしょう。
Facebookは若年層に弱いという面はありますが、30代以上のビジネス層に強いという大きなメリットを持っています。
Facebookでの集客を成功させるには、店舗の雰囲気や顧客のターゲットに合わせて発信する内容を変えるのが重要です。
他のSNSを並行して利用するなど、さまざまな施策を練るのが集客では大切となるでしょう。