飲食店の新しい業態であるゴーストレストラン。
実店舗を持たないデリバリー専門の飲食店であり、低コストで開業できて売上を大きく伸ばせるという特徴があります。
テレワーク(リモートワーク)の定着などでフードデリバリーの需要が高まる今、ゴーストレストランは飲食業界で注目されているビジネスモデルです。
ゴーストレストランの市場規模は、新型コロナウィルスの流行を受けて急速に拡大しました。
しかし現状として、ゴーストレストランは世間一般に実態を深く知られていません。
当記事では、飲食店経営者の方や飲食業の新規参入をご検討の方に向けて、ゴーストレストランとは何か、仕組みやメリット・デメリット、開業方法を解説します。
ゴーストレストランでおすすめのメニューも紹介するので、参考にしてください。
ゴーストレストランとは
ゴーストレストランは、実店舗を持たずデリバリーのみで営業する飲食店のことです。ゴーストキッチンと呼ばれることもあります。
「ゴーストレストラン」という名称は、姿が見えない幽霊(ゴースト)のように、専用の店舗(レストラン)や調理設備(キッチン)が存在しないことが由来です。
ゴーストレストランでは、Uber Eatsなどのフードデリバリー専用サイト・アプリから注文を受け付け、既存の飲食店やシェアキッチンで調理を行います。
そのためゴーストレストランは、接客のための人件費がかからない、飲食店の開業に必要な資格があれば専用店舗がなくても営業できるという特徴があります。
なお2023年現在の日本におけるゴーストレストランは、飲食店の副業的なビジネスモデルとして位置付けられています。
たとえば、居酒屋が既存の調理場を使って新しい店舗を持たずにデリバリー専用のからあげ屋をオープンする、などがゴーストレストランの開業の一例として挙げられます。
ですが本来、実店舗を構える飲食店がデリバリー専用の新しいフードサービスを展開する場合は、ゴーストレストランではなくバーチャルレストランと呼びます。
ゴーストレストランは、新型コロナウィルスの流行により急速に拡大・成長したフードデリバリーサービスであるため、用語の統一化が完全にはできていないのが現状です。
【参考記事】
シェアキッチン・クラウドキッチンとの関係性や違い
ゴーストレストランを営業するには、営業中の飲食店の調理設備を使うほか、シェアキッチンを利用するという方法があります。
シェアキッチンは、複数人が共同で使う(シェアする)調理施設のことです。
現在飲食店を経営しておらず実店舗を持たないがゴーストレストランを始めたい方などが利用します。
なお、日本におけるクラウドキッチンは、ゴーストレストランと同じ意味です。
クラウドキッチンは、商品の注文から配達までの一連の流れがインターネット上(クラウド上)の手続きだけで完結する飲食店の業態を指します。
よって、日本のフードデリバリー業界において、ゴーストレストランとクラウドキッチンの違いは呼び方だけと言えるでしょう。
ゴーストレストランが増えている理由
ゴーストレストランが急増している背景としては、新型コロナの感染拡大の影響は無視できないでしょう。
気軽に外食ができないという状況が長らく続いており、中食やデリバリーの需要が大幅に増えたのが大きな原因と考えられます。
またウーバーイーツや出前館など、デリバリーサービス業者の充実もゴーストレストランの増加の要因です。
自店舗でデリバリーを請け負って出前するというスタイルは、日本ではかなり以前から存在しています。
しかし配達に伴う人件費や、配達に必要な車両などの準備が必要です。
それをデリバリーサービス業者のプラットフォームに丸ごと委託できるため、調理だけをするゴーストキッチンの業態が成り立つようになったのも一因でしょう。
ゴーストレストランの仕組み
ゴーストレストランは、集客から商品提供までの流れがすべてインターネット上(オンライン)で完結する仕組みです。
【ゴーストレストランの集客から商品提供までの流れ】
- Uber Eatsや出前館などから注文が入る
- 注文内容を確認して調理する
- 店頭に来る配達パートナーに商品を渡す
- 配達パートナーがお客さんに商品を直接届ける
ゴーストレストランは実店舗を持たない飲食店です。
そのため、ゴーストレストランでは集客・注文・代金の決済・配達手続きといった必要な手続きのすべてを、Uber Eatsや出前館といったフードデリバリー専用のプラットフォームを通じて行います。
ゴーストレストランの開業はフランチャイズ加盟が一般的
ゴーストレストランはデリバリー専門店なので、デリバリーに特化したメニューの取り扱いが必須になります。
また、食材や各種備品の準備、各フードデリバリーのプラットフォームへの登録や受注用のタブレット(設備)の導入なども必須になります。
メニュー開発のコスト削減、煩雑な手続きの省略のため、ゴーストレストランを新規開業する際はフランチャイズへの加盟が一般的です。
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ゴーストレストランのメリット
ゴーストレストランのメリットは、主に以下の5点です。
- 開業に必要な初期費用が抑えられる
- 人件費などの経費を削減しやすい
- 食材の廃棄ロスの削減とメニューの多様化が同時に叶う
- 売上が天候に左右されにくい
- 店舗の規模や立地に関係なく売上を伸ばせる
それでは、ゴーストレストランのメリットについて解説していきます。
開業に必要な初期費用が抑えられる
ゴーストレストランは、客席が必要ないデリバリー専門の飲食店なので、開業に必要な資格と調理設備さえあれば開業できます。
そのため、新しく店舗を構えて飲食店をオープンする場合と比較して、店舗の取得費や外装・内装工事などの初期費用がかかりません。
さらに、ゴーストレストランではデリバリー用の備品だけあればよいので、イートインより必要な備品が少ないというメリットがあります。
また、ゴーストレストランの開業にあたりフランチャイズに加盟する場合は、メニュー開発の手間やコストなどもかかりません。
飲食店の独立開業を目指している人にとって、ゴーストレストランはうってつけの業種と言えるでしょう。
さらに、現在営業中の飲食店が副業的にゴーストレストランをフランチャイズで開業する場合、初期費用0円・最短10日から2週間の低コスト・スピード開業が可能というメリットがあります。
人件費や固定費などの経費を削減しやすい
ゴーストレストランは、デリバリー専門の飲食店なので、接客・配達のために新しくスタッフを雇う必要はありません。ワンオペも可能なので人件費を削減しやすいです。
また、既存店舗やシェアキッチンの調理設備を利用するので、一般的な飲食店で営業する場合と比較して、家賃や光熱費などの固定費も削減できます。
食材の廃棄ロスとメニューの多様化が同時に叶う
すでに営業中の飲食店の場合、実店舗とゴーストレストランで食材の融通が可能というメリットがあります。
たとえば、実店舗で野菜を取り扱っている場合、野菜をメインにしたゴーストレストランのメニューを導入することで食材の廃棄ロスを削減できます。
ゴーストレストランを新しく始める場合でも、同じ食材を使用する複数のメニューを取り扱うことで、メニューの多様化と食材の廃棄ロスの削減が同時に叶うというメリットがあります。
天候に左右されにくい
通常、飲食店では雨や台風などの悪天候の場合、店舗に訪れるお客さんが減るので売上が下がってしまいます。
一方、ゴーストレストランの場合、悪天候だと「今日は外に出たくない」というお客さんの心理からフードデリバリーの需要が高まるので、むしろ売上が伸びることも考えられます。
店舗の規模や立地に関係なく売上を伸ばせる
ゴーストレストランはデリバリー専用の飲食店なので、坪数が少ない小さな店舗や、駅や繁華街から遠い一等地以外の土地にある店舗でも、売上が見込めます。
むしろ近所に飲食店がないほどデリバリーによる競合が少なくなるので、ゴーストレストランの導入により店舗の売上を増やせる傾向にあります。
ゴーストレストランのデメリットと対策
ゴーストレストランのデメリットは、主に以下の4点です。
- 店舗のプロモーションが難しい
- デリバリープラットフォームの手数料がかかる
- お客さんとの信頼関係を築けない
- 一部の悪質な店舗のせいで悪い口コミがある
それでは、ゴーストレストランのデメリットとその対策について解説していきます。
店舗のプロモーションが難しい
ゴーストレストランには実店舗がないため、店舗の雰囲気やイメージをアピールしての集客ができません。
つまり、Uber Eatsや出前館といったデリバリープラットフォームに対して集客に関する依存度が高いというデメリットがあるのです。
デメリットへの対策としては、ゴーストレストランでは、TwitterやInstagramなどのSNSを利用したインターネット上での販促・集客を進めていくことが挙げられます。
デリバリープラットフォームの手数料がかかる
ゴーストレストランは、デリバリープラットフォームに対して商品代金の35~40%の手数料の支払いが必要です。
そのため、手数料を含んだ上での価格設定をしなければならず、ゴーストレストランでは商品代金が高くなりがちというデメリットがあります。
提供するメニューの量・質と商品代金が釣り合っていない場合、店舗の評判が上がらずに「そもそも注文が入らない」という事態に陥ってしまう恐れもあるのです。
よって、デメリットへの対策として、ゴーストレストランでは、同一商圏内の競合店と比較しながら、慎重な価格設定を適宜行う必要があります。
お客さんとの関係性を築けない
ゴーストレストランでは調理以外を行わないので、注文時や配達時などでお客さんと触れある場面がありません。
そのため、お客さんの意見を反映した運営ができず、リピーターを作るのが難しい状況にあります。
デメリットの対策としては、インターネット上で答えられるアンケートへの案内が記載された用紙を商品に同梱する、といった方法が考えられます。
一部の悪質な店舗のせいで悪い口コミがある
実店舗がある飲食店の場合、同一住所から複数のゴーストレストランの営業が可能です。
ゴーストレストランの複数出店は違法ではありませんが、一部の悪質な店舗のせいでゴーストレストランには悪い口コミが存在します。
たとえば、ラーメン屋が「カレー専門店」を名乗ってゴーストレストランを開業するなど、実態とは大きく乖離した営業方法が新聞に取り上げられました。
また、食品アレルギーを持つ人がアレルギー物質を含まない食品の「専門店」であると認識して注文した場合、複数の食材を同じ調理場で扱うことからアレルゲンが混入してしまうなど、大きな事故に繋がる危険性もあります。
景品表示法の優良誤認に抵触しかねない、という法律的な問題もあるので、ゴーストレストランを開業する方は注意してください。
ゴーストレストランの開業方法
ゴーストレストランを開業する方法は、「個人でオリジナルブランドを立ち上げる方法」と「フランチャイズに加盟する方法」の2種類があります。
個人でオリジナルブランドを立ち上げる場合、ゴーストレストランの開業の流れは以下の通りです。
- メニューの考案・開発
- 調理オペレーションの確立
- 営業許可の取得
- 調理を行うための物件やシェアキッチンの契約
- デリバリープラットフォームの選定・契約
一方、フランチャイズに加盟する場合、ゴーストレストランの開業の流れは、以下の通りです。
- 営業許可の取得
- 調理を行うための物件やシェアキッチンの契約
- フランチャイズに加盟する
フランチャイズに加盟してゴーストレストランを開業する場合、メニューの考案・開発、調理オペレーションの確立が不要です。
なお、ゴーストレストラン向けのフランチャイズ本部では、仕込み時間が不要なメニューが中心で、調理時間が5分以内のメニューがほとんどとなっています。
さらに、すでに営業中の飲食店の場合、フランチャイズに加盟すれば最短二週間程度でゴーストレストランの開業が可能です。
メニューにこだわりがなく、いち早くゴーストレストランを開業したいと考える方には、フランチャイズの加盟がおすすめです。
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開業を考える際に検討すること
ゴーストキッチンの開業をする際に、事前に検討しておくべき内容がいくつかあります。
・市場調査
営業を検討するにあたり、開業したい場所に市場があるかどうかを調べるのが一番大切です。フランチャイズを検討する場合であれば、商圏内に同じフランチャイズ店舗があれば開業できないケースがあるので、よく確認しておきましょう。
デリバリーの商圏は、店舗から3キロメートル程度となります。
(多くの配達員が配達手段として利用する自転車で、10分〜15分以内に配達が可能なため。)
地方都市や郊外などで市場がない、都心部や東京23区内であっても競合が多すぎる場所で開業すれば、期待通りの売上を見込めない可能性が高くなります。
・開業資金
資格取得や賃貸料、設備や求人など、必ずかかる費用が出てきます。フランチャイズを考えているならば登録料、法人化を考えているならその費用も上乗せされます。
さらに、オープン直後の売上ができるまでの運営資金も必要です。
開業にあたっての資金は、余裕をもって準備しておくのがよいやり方といえるでしょう。
開業へ向けての流れ
開業についての大まかな流れは、次の通りとなります。
1 食品衛生責任者の資格取得
飲食店を開業するにあたっては、食品衛生責任者の資格取得者が店舗に1名以上必要です。
食品衛生責任者は、食品衛生の管理をする人のことです。具体的には、安全な食品を提供するために食材の保管環境や加熱方法のチェック、店舗内や各設備の衛生状況の確認などを行います。
もし資格を持っている従業員がいない場合、講習を受ければ取得できるので開業寸前になって慌てないよう、事前に取得しておきましょう。
講習日時や費用などは、各都道府県(保健所)ごとに異なるため各都道府県(保健所)または、食品衛生協会にお問い合わせください。
※「食品衛生責任者」は「食品衛生管理者」とは異なります。「食品衛生管理者」については、厚生労働省の食品衛生管理者ページをご確認ください。
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049348.html
2 飲食店営業許可の取得
営業場所の各市町村の保健所から飲食店営業許可を取得しなければ、飲食店として営業できません。
調理場の図面や必要な設備など細かく規定されているため、どこでも営業ができるわけではないのを頭に入れておく必要があります。
許可を取るには、何も問題がなくても二週間程度かかります。もし問題があり許可が下りない場合、それを解決する時間がさらに必要です。
また、保健所への確認が不要な場合もあります。
- すでに営業許可を取得している店舗のキッチンを間借りする場合
- 飲食店営業許可を持った施設が運営しているシェアキッチンを利用する場合
スムーズに手続きを進めるために「営業許可が必要なのか」事前に保健所へ相談をし把握しておくことも大切でしょう。
3 デリバリーサービス業者の選定
運営に当たって、プラットフォームを利用するデリバリーサービスの選定をします。
フードデリバリー需要の増加から、さまざまなデリバリー代行サービスが展開されています。登録料やシステム利用料、利用者の多さなどを比較検討して、自店舗にあったプラットフォームを利用しましょう。
サービス名 | 導入店舗数 |
---|---|
Demaecan(出前館) | 95,000店舗以上 |
Uber Eats(ウーバーイーツ) | 150,000店舗以上 |
menu(メニュー) | 15,000店舗以上 |
Wolt(ウォルト) | 27,000店舗以上 |
サービス名 | 初期費用 |
---|---|
Demaecan(出前館) | 0円(期間限定) |
Uber Eats(ウーバーイーツ) | 50,000円 |
menu(メニュー) | 0円(期間限定) |
Wolt(ウォルト) | 0円 |
サービス名 | 配達範囲 |
---|---|
Demaecan(出前館) | 日本全国 |
Uber Eats(ウーバーイーツ) | 日本全国 |
menu(メニュー) | 日本全国 |
Wolt(ウォルト) | 12都道府県 |
サービス名 | 手数料(店舗) |
---|---|
Demaecan(出前館) | サービス利用料:商品代金の10%、販売代行手数料:商品代金の25% |
Uber Eats(ウーバーイーツ) | 注文代金の35% |
menu(メニュー) | 注文代金の34% |
Wolt(ウォルト) | 注文代金の30% |
※導入店舗数:出前館2021年10月、ウーバーイーツ2022年1月、メニュー2020年5月、ウォルト2020年12月時点の情報
※初期費用:2022年4月時点
※配達範囲:2022年4月時点
※手数料:出前館2021年1月、ウーバーイーツ2021年11月、メニュー2021年11月、ウォルト2022年2月時点の情報
各社のデリバリーサービスのポイントを整理しながら、比較検討しましょう。どういった点に気をつけるべきかを確認しましょう。
4 オープン準備
オープンのさまざまな細かい準備として、商品の仕入れ先、デリバリー容器の選定、電話やWi-Fiなどの通信環境の整備、注文を受けるタブレットなどの手配、従業員の確保、広告用SNSアカウントの作成など、たくさんあります。
オープンに向けて漏れのないように、スケジュールを立てて進めましょう。
フランチャイズに加盟する場合は、これらの準備についてサポートのある場合があります。
仕入れ業者などを勝手に契約できないケースもありますので、契約内容をよく確認して進めましょう。
ゴーストレストランの市場規模と今後
ゴーストレストランはニューヨーク発祥ですが、新型コロナウィルスの流行を契機に、日本でも急速に拡大と発展を遂げました。
フードデリバリーという非接触型のサービスが社会全体の巣ごもり需要にマッチした結果、ゴーストレストランは、飲食業界のニューノーマルとして存在しているのです。
ゴーストレストランの市場規模は、全世界で100兆円・日本で400億円と言われています。
withコロナの時代となった現在、Uber Eatsや出前館といったフードデリバリープラットフォームの普及もあり、今後もゴーストレストランの市場は拡大していくでしょう。
イートインの売上の低迷に悩む飲食店オーナーの方や、現在飲食店の独立開業を検討中の方にとって、ゴーストレストランはおすすめのビジネスモデルです。
なお、ゴーストレストランの成功事例を記載した記事があるので、より深く知りたい方は参考にしてください。
ゴーストレストランのおすすめメニュー
ゴーストレストランを開業するにあたり、重要になるのがメニュー選定です。ゴーストレストランは実店舗を持たない飲食店なので、メニューが店舗の看板代わりになります。
ゴーストレストランのおすすめのメニューは、以下の通りです。
- 食材の廃棄ロスが少ないメニュー
- 近隣に有力な専門店がないメニュー
- 実店舗のオフタイムに需要があるメニュー
たとえば、実店舗ですでに扱っている食材と同じものを使用したメニューや丼ものは、食材の廃棄ロスが少なくなります。
また、ゴーストレストランの開業にあたり、「焼き肉専門店」や「有名な洋食店」などが出店している場合、競合しないジャンルのメニューの展開がおすすめです。
さらに、既存の店舗の売上を伸ばしたいと考える場合、店舗が忙しくないオフタイム(アイドルタイム)に注文が入りそうなメニューを選択しましょう。
たとえば、居酒屋の場合、ランチタイム以降の午後から夕方に向けて間食としてのデザート・スイーツメニューの選択が考えられます。
【おすすめのゴーストレストランとメニュー】
まとめ
ゴーストレストランとは、デリバリー専門で実店舗を持たないという特徴を持つ飲食店です。
飲食店の営業に必要な資格と調理スペースがあれば開業できるので、初期費用がほとんどかからないというメリットがあります。
また、ゴーストレストランを開業するにあたり、フランチャイズに加盟することで、メニュー開発や仕入れ先の選定、デリバリープラットフォームの登録などの手間やコストも抑えられます。
とはいえ、ゴーストレストランには実店舗がないため、基本的には取り扱う商品でのみ勝負していかなければならないというデメリットもあります。
今後ゴーストレストランが生き残るためには、お客さんからの信頼を得るため、リピーターを確保するためのシステム作りが重要な課題となるでしょう。